![]() |
独立行政法人 理化学研究所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 人工的なアミノ酸で未知のタンパク質を探索する技術の開発 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 平成17年2月18日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
地球上のあらゆる生物は、DNAが持っている遺伝情報に基づいて、細胞内でタンパク質を合成し20種類のアミノ酸(グルタミン酸やメチオニンなど)からできています。この合成過程で「遺伝暗号表」に人工的なアミノ酸を付け加えると、望みの性質を持つアミノ酸をタンパク質の任意の部位に導入することが可能です(図1)。 今回、光を当てたときに共有結合を形成する人工的なアミノ酸(パラベンゾイルフェニルアラニン)を細胞の癌化に関わるタンパク質であるGrb2に組み込みました。このGrb2は細胞内で,正しい標的である上皮成長因子受容体と相互作用することが確認され、さらに、細胞に特定の波長の光を照射することで、受容体と共有結合によって架橋タンパク質を作ることに成功しました(図2)。 この技術によって得られる架橋タンパク質は、安定に回収することができ、これにより細胞内での働きが未知の標的タンパク質を捕まえることも容易になります。また、この技術は、解析したいタンパク質の遺伝子を用意するだけでよく、人工的アミノ酸とともに培地に加えるだけでタンパク質の指定の位置に取り込まれます。このような簡便さは、多数のタンパク質相互作用のネットワークが関わっている癌化や遺伝病のメカニズムの解明にもきわめて有用だと考えられます。 本研究は、わが国で推進している「タンパク3000プロジェクト」の一環として行われたものであり、本研究成果の詳細は、米国の科学雑誌『Nature Methods』のオンライン版(日本時間2月18日付)に掲載されます。
<補足説明>
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| [Go top] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||