プレスリリース 独立行政法人 理化学研究所
和光研究所研究本館における管理区域外からの放射性同位元素の発見について
平成16年11月26日
 11月25日(木)夕方、理化学研究所和光研究所において、研究本館4階411号室に設置されていた冷凍庫内から放射性同位元素のラベルがついた容器が発見されたと研究職員から通報があった。 ただちに安全管理部の職員がGMサーベイメーターで測定したところ、容器表面において有意な線量は測定されず、また周辺の汚染の有無を測定したところ全てバックグラウンドレベルであり、汚染がないことを確認した。その後、発見された容器をラジオアイソトープ実験棟放射線管理区域内に持ち込み、開封して調査した結果、下記のとおりであった。
 
容器1: 開封済みのC-14線源1本
容器2及び3: 未開封のC-14線源2本
容器4: 開封済みのラベル不明であるが、C-14と思われる線源1本
容器5及び6: 開封済みのS-35線源2本
容器7: ラベル不明であるが、P-32と思われるプラスチック容器に入った試料
容器8: ラベル不明であるが、P-32と思われる鉛容器に入った試料
容器9: P-32のラベルがある鉛容器に入った試料
 放射線障害防止法に基づき、上記の経緯を、25日午後9時頃に安全管理部から文部科学省に報告した。その後、さらに調査を進めたところ、同室から下記の4つの容器が発見された。
 
容器10〜13: I-125の線源4本

  これらについて、本日午前11時30分から文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室の放射線検査官2名による立入り調査が行われた。

 発見された放射性同位元素のうち、S-35、P-32及びI-125については、半減期が3ヶ月以下と短く、1988年から1992年に購入したものであって、現在では、放射性を有していない。C-14については、半減期が5,600年であるため、放射性は有しているが、放射線(ベータ線)のエネルギーが非常に低いため、放射線による外部被曝はなく、また、汚染もないことが確認されている。


【井上理事(安全管理担当)のコメント】
 今般、和光研究所研究本館の放射線管理区域外にある実験室から、放射性同位元素のラベルがついた溶液サンプルの容器13個が発見されました。 核種の特性や汚染が検出されていないことから、人への放射線被曝の可能性は全く有りませんが、管理区域外で放射性物質が発見されたことは誠に遺憾であります。容器に貼付された検定日等から判断して、これらは当研究所の他の事業所(筑波研究所)において購入され、研究室の移転に伴って研究者が不注意で和光研究本館に持ち込んだと考えられます。
 今後、放射性物質の管理をさらに徹底するとともに、研究室における定常的な点検と整理に加え、研究室の移転に際してはより注意深い点検を励行するよう、研究者を指導してまいる所存です。

 

 
【本件についての問合せ先】
  安全管理部安全管理課長
放射線取扱主任者総括  上蓑 義朋
   電話 048−467−9292

 

 

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