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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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光合成の酸素発生に関わるタンパク質の構造を解明 - 光合成植物の進化に新たな知見 - |
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| 平成16年3月12日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、京都大学と共同で、酸素を生み出す植物の光合成に関わるタンパク質(PsbP:ピー・エス・ビー・ピー)の立体構造を、大型放射光施設(SPring-8)を用いて世界で初めて解明しました。この研究成果は、理研播磨研究所メンブレンダイナミクス研究グループの伊福健太郎研究員(京大大学院生命科学研究科助手)、中津亨研究員(京大大学院薬学研究科助教授)、加藤博章チームリーダー(京大大学院薬学研究科教授)、京大大学院生命科学研究科の佐藤文彦教授らの研究グループによる成果です。
光合成の最初のステップである酸素発生反応は、光化学系IIと呼ばれるタンパク質複合体によって行われます。光化学系IIを構成するタンパク質の種類は、葉緑体の起源に近いと考えられているシアノバクテリアなどの原核生物から高等植物に至るまで、非常によく似ています。 ところが、光化学系IIを構成するタンパク質のうちPsbPは、高等植物と緑藻類にしか存在していません。従って、なぜ高等植物と緑藻類が進化の過程でPsbPを獲得したのかは長らく謎とされてきました。PsbPの構造解析の結果、シアノバクテリアの光化学系IIにはPsbPと立体構造が似ているタンパク質は見当たりませんでした。一方で、PsbPの立体構造は、細胞核へのタンパク質輸送等に関わるRan-GTPaseとの結合タンパク質Mog1pとそっくりなことが判明しました。この結果は、PsbPが未知の新規な機能を持っている可能性を示し、PsbPが獲得された理由の解明に大きな手がかりを与えるものです。 今回の成果は、原核生物から真核生物に到る酸素発生型光合成植物の進化の流れを解明するとともに、PsbPを介して植物の光合成機能を人為的に操作できる可能性を示唆しています。本研究結果の詳細は、欧州分子生物学機構の学術速報雑誌『EMBO reports』(4月号・オンライン版)に掲載されます。
<補足説明>
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