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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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脂質修飾によるタンパク質間の認識機能を初めて解明 - タンパク質のトンネルを脂質がくぐる複雑な分子構造を解読 - |
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| 平成16年2月12日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、カルナバイオサイエンス株式会社(吉野公一郎代表取締役社長)と共同で、タンパク質の脂質修飾の一つであるミリスチル化がタンパク質間相互作用に直接関わることを、分子レベルで初めて解明しました。理化学研究所播磨研究所メンブレンダイナミクス研究グループの松原守研究員(現:カルナバイオサイエンス株式会社プロテオミクス室長)、中津亨研究員(京都大学大学院薬学研究科助教授)、加藤博章チームリーダー(京都大学大学院薬学研究科教授)、谷口寿章チームリーダー(徳島大学分子酵素学研究センター教授)らによる成果です。 ミリスチル化タンパク質は、シグナル伝達系のタンパク質・がん遺伝子・ウイルスタンパク質に多く含まれ、これらのタンパク質の機能発現に欠かせません。一方、タンパク質間相互作用におけるミリスチル化の役割に関してはこれまでほとんど分かっていませんでした。 研究チームは、神経特異的なミリスチル化タンパク質であるCAP-23/NAP-22のミリスチル化ドメインとその結合タンパク質であるカルモジュリン※1との複合体のX線結晶構造解析から明らかにしました。解析の結果から、CAP-23/NAP-22のミリスチル基がカルモジュリンのトンネル構造を貫通していることが分かり、ミリスチル化によるタンパク質認識機構が初めて分子レベルで理解されました。また、ミリスチル化以外の特定のアミノ酸も両者の相互作用に重要であることが分かりました。 今回得られた成果は、細胞内シグナル伝達系におけるタンパク質間相互作用にミリスチル化が非常に重要であるという新たな知見をもたらすだけでなく、ミリスチル化タンパク質が関与するがん、ウイルス感染などの病気に対する薬物の開発にもつながる可能性があります。 本研究の成果の詳細は、欧州分子生物学機構(英国)の学術雑誌『The EMBO Journal』のウェブサイト上のアドバンス・オンライン・パブリケーション(AOP・2月12日付、日本時間2月12日)に発表されるとともに、2月25日号に掲載されます。
<補足説明>
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