| <補足説明> |
| ※1 |
研究グループ |
| 高橋良輔(理研脳科学総合研究センター[BSI]運動系神経変性研究チーム)、井上治久(同)、月田香代子(同)、鈴木泰行(同)、舘野美成子(同)、糸原重美(BSI行動遺伝学技術開発チーム)、岩里琢治(同)、西道隆臣(BSI神経蛋白制御研究チーム)、富岡正典(同)、長尾雅裕(都立神経病院)、川田明広(同)、三澤日出巳(東京都神経研)、三浦正幸(東京大学薬学部) |
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| ※2 |
カスパーゼ |
| 多細胞生物の発生過程において、一部の細胞は死ぬことを運命付けられている。また成熟した後にも、がん細胞や役割を終えた炎症細胞など、個体にとって有害な細胞は死ぬ
ことによって除去される。この発生過程にプログラムされている細胞死はアポトーシスと呼ばれる。その分子機構で、実行過程に働くのはカスパーゼとよばれるプロテアーゼ群であり、下等動物から高等動物まで多細胞生物において広く見られる。カスパーゼ-9は、ミトコンドリア由来のアポトーシス経路の最上流に位
置し、下流のカスパーゼを切断し、活性化する。 |
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| ※3 |
スーパーオキシド・ジスムターゼ(SOD:Superoxide
Dismutase) |
| 酸素を使って生命活動を行う地球上のすべての生物では、細胞の代謝の中で有害な活性酸素であるスーパーオキシドが発生する。SODはこのスーパーオキシドを過酸化水素を経て最終的に水に変え無毒化する反応系の初めのステップを演じる重要な酵素である。SODには主として細胞質内にあるSOD1と、ミトコンドリア内にあるSOD2および血清中にあるSOD3の3種類がある。SOD1の遺伝子変異が一部の家族性ALSの原因であることが判明している。 |
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| ※4 |
広範性カスパーゼ阻害剤 |
| 広範性カスパーゼ阻害剤は、ほとんどのカスパーゼのタンパク分解にかかわる活性中心に入り込み、立体的にカスパーゼのタンパク分解機能を阻害する化学合成物質である。z-VAD-FMKという商品名で知られ、臨床的には使用されていない。 |
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| ※5 |
生存期間、罹病期間、発症時期 |
生存期間:誕生から死亡までの期間
罹病期間:ALSの症状を発してから死亡するまでの期間
発症時期:ALSの症状を発した時期
ALSマウスの罹病期間(23日)=生存期間(259日)−発症時期(236日)
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| ※6 |
XIAP・p35 |
| XIAPは、分子量57KDaで、ほ乳類に由来し、ミトコンドリア依存性アポト-シスにかかわるカスパーゼ阻害タンパクとして研究分野で使用されている。p35は、分子量
35KDaで、昆虫ウイルスに由来し、非常に強力で広範なカスパーゼ阻害タンパクとして研究分野で使用されている。 |