| ※1 |
アロステリック効果 |
| 酵素の基質結合部位と「立体構造上異なる部位」(allosteric site)に低分子のリガンドが結合してその活性が変化する現象をJ. Monodら(1963)がアロステリック効果と名づけた。その後、一つの酵素またはタンパク質に同一の基質(またはリガンド)が複数個結合しその結合(または酵素活性)に協同性※2が見られる場合にも、この現象をアロステリック効果と呼ぶようになった。ヘモグロビンの場合は、後者の意味で用いられる。 |
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| ※2 |
協同性 |
| 酵素活性やリガンド結合の変化が漸進的、段階的に起こらず、一挙に協調的に起こること。アロステリック効果を示すタンパク質では、サブユニットの一つにリガンドが結合すると、そのサブユニットは立体構造の変化を引き起こし、それにより他のサブユニット間との相互作用が変化し、それらの結合部位のリガンドへの親和性が変化する現象のこと。 |
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| ※3 |
ヘム (heme またはheam) |
| ポルフィリン鉄錯体の総称。赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの成分となって、体の各器官に酸素を運んだり、酸素を貯蔵したりするほか、生体の物質・エネルギー代謝、恒常性維持など多くの重要な生理反応に関与している。 |
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| ※4 |
Å(オングストローム) |
| 一般的には長さの単位を示す。1オングストロームは1x10-10メートル(= 0.1ナノメートル)。X線結晶構造解析においては、高次構造の解像度を示す単位として用いられる。数字が小さいほどより高解像度の立体構造であることを示す。 |
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| ※5 |
時間分解ポンププローブX線回折実験 |
| シンクロトロン放射光のパルス性を利用して、パルスレーザー光(ポンプ光)とパルスX線(プローブ光)を組み合わせたX線回折測定法。放射光パルスX線は100ピコ秒程度の時間幅をもつため、光誘起構造転移の動的構造解析法として注目されている。 |