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※1 完全長cDNA
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cDNAとは、ゲノムDNAの中から不要な配列を除き、タンパク質をコードする配列のみに整理された遺伝情報物質であるmRNA(メッセンジャーRNA)を鋳型にして作られたDNAのこと。完全長cDNAは、断片cDNAと異なり、タンパク質を合成するための設計情報をすべて有しているため、タンパク質を合成することができる。この完全長cDNAを効率的に合成するためには、非常に高い技術を必要とし、わが国が世界に先んじている。
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※2 トランスクリプトーム
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生物のゲノムから転写された遺伝子全体を指す用語。トランスクリプトームの解析を行うことにより、それぞれの遺伝子が転写されている組織や、発生段階などの情報が得られ、ゲノムの塩基配列から予測されるもののみではなく、コンピューターでは予測できない遺伝子の存在も実証することができる。
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※3 FANTOMコンソーシアム
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理研ゲノム科学総合研究センター遺伝子構造・機能研究グループの主導により結成された、マウス遺伝子の機能解析を行う組織。国内外のゲノム科学、生物学などの専門家と共同で、マウスcDNAに機能アノテーション情報を付与した。2002年4月29日から5月5日にかけて
FANTOM2(Functional annotation of Mouse)Cherry
Blossom国際会議では理研のほか、海外からThe Jackson
laboratory(米国)、TIGR(The Institute for Genomic
Research:米国)、NCBI(National Center for
Biotechnology Information:米国)、University of
Queensland(オーストラリア)、EBI(European
Bioinformatics
Institute:ヨーロッパ)、国内から国立遺伝学研究所生命情報研究センター、大阪大学、慶應義塾大学など国内外のバイオインフォティクス、ゲノム科学、および生物学の研究機関から国外38人、国内12人の専門家が参加し、共同解析を行った。
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※4 機能アノテーション自動システム
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コンピューターにより、既知遺伝子配列情報とのホモロジー(類似性)情報、遺伝子産物であるタンパク質のモチーフ情報(類似機能を有するタンパク質群中で保存されている特徴的な構造)などから機械的に機能アノテーションを決定するためのシステム。理化学研究所およびNTTソフトウエアとの共同研究により開発された。
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※5 機能アノテーション入力システム
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ゲノム科学や生物学の専門家がコンピューターによるさまざまな解析結果を参照しながら、必要に応じて機械的に決められた機能アノテーション情報の補正や、新たな機能情報を追加入力するためのシステム。理化学研究所およびNTTソフトウエアとの共同研究により開発された。
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※6 cDNAマッピングシステム
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cDNAが転写されたマウスゲノム上の位置を推定するための計算を行うシステムと、計算結果を専門家が確認するための表示システム。
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※7 cDNAクラスタリングシステム
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マウスゲノム上の同一位置から転写されたcDNAをまとめ、選択的スプライシングが行われているmRNAを専門家が確認できるように表示するシステム。
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※8 選択的スプライシング(オルタネイティブ・スプライシング)
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選択的スプライシングとは、1つの遺伝子から複数の種類のmRNAが合成される現象のこと(cDNAは、mRNAを鋳型にして作られたDNAであるので、1つの遺伝子から複数の種類のcDNAが生じることがある)。
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※9 non−coding RNA
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タンパク質情報をコードしていないRNA。最近になってこのようなnon−coding RNAが生体内で実際に機能をもって遺伝子と同じような振る舞いをする例が報告され、注目されている。今回の研究成果の注目すべき点として、このような例が少なからずあることを証明した。
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