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理化学研究所(小林俊一理事長)は、オリゴ糖※1の合成を制御する遺伝子を過剰発現させることにより、植物に乾燥ストレス耐性を付与させることに成功しました。理研植物分子生物学研究室の篠崎一雄主任研究員、太治輝昭氏(ジュニア・リサーチ・アソシエイト)による成果です。
研究グループは、種子が乾燥する過程で蓄積する「ラフィノース属オリゴ糖」が、植物体においても乾燥耐性の獲得に重要であることを発見。このオリゴ糖の合成を制御する遺伝子を人為的に過剰発現させたシロイヌナズナは、乾燥耐性を持つことが分かりました。用いた遺伝子は、多くの高等植物で共通して存在しているため、農作物などへ応用することによって、半乾燥地での農耕地の拡大や砂漠地帯の緑化など食糧問題・環境問題の解決に本技術が広く貢献すると期待されます。また、カロリーオフ甘味料や整腸剤としての、ラフィノースの生産効率を上げる方法として産業応用にもつながると考えられます。
本研究は味の素株式会社と共同で行われ、成果の詳細は英国の科学雑誌『Plant
Journal』ホームページ上で公開されたとともに、2月号に掲載されます。
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