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理化学研究所(理事長:小林俊一)で開発した観測装置を積み、日米仏三国の国際協力※1によって打ち上げられたHETE-2(High
Energy Transient
Explorer:高エネルギートランジェント天体探査衛星・第2号機)はこのほど、“とかげ座”で起こったガンマ線バーストを捕らえ、位置を決定しました。この位置情報を基に、米国の研究チームが可視および電波望遠鏡で観測した結果、それぞれの波長域において残光があることを発見しました。HETE-2のもたらした位置情報によって得られた初めての成果です。日本では、理研・宇宙放射線研究室(牧島一夫主任研究員)が中心となり、本プロジェクトに参加しています。
ガンマ線バーストは、数十億光年かなたの遠方で発生する巨大な爆発現象です。HETE-2は、全天のほぼ十分の一の領域を常に監視し、ガンマ線バーストが発生した場合、その位置を測定して地上に即座に通報します。バーストの位置情報は、インターネットを通じて全世界に伝えられ、地上からのガンマ線バーストの即時追観測に役立てられます。今後、HETE-2を中心とした観測ネットワークによって、多くのガンマ線バーストの残光が捕らえられ、謎につつまれたガンマ線バーストの起源に迫れると期待されています。
本研究成果は、12月3、4日に理研・和光本所(埼玉県和光市)で開かれる理研シンポジウム「HETE-2衛星が拓くガンマ線バースト天文学の新たな地平」で報告されます。
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