|
理化学研究所(小林俊一理事長)は、フラーレンを触媒として用いることで高い耐熱性を持った新しい感光性樹脂※1を開発しました。理研ナノ物質工学研究室(武内一夫主任研究員)の田島右副研究員らによる研究成果です。
新しく開発した樹脂は、光照射によって硬化するネガ型の感光性を持つとともに、300度以上の高温にも耐えることができ、従来の耐熱感光性樹脂のような露光工程後の高温処理を必要としないのが大きな特徴です。これは、炭素原子がサッカーボール状に結合したフラーレンの光増感能による硬化機構(POP機構)を、熱安定性に優れるポリイミド樹脂に適用することで実現しました。本樹脂は、次世代の高密度半導体素子製造に不可欠な層間絶縁膜※2などを作製するのに適しているほか、耐放射線性にも優れているため、航空宇宙材料や原子力周辺材料など、さまざまな応用分野での活躍が期待できます。
本研究成果は、応用物理学会の英文論文誌「JJAP(Japanese
Journal of Applied
Physics)」(10月15日発行)に発表されます。
|