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理化学研究所(小林俊一理事長)は、東京大学および京都大学などの研究グループとともに、銀河の中心部に位置し、銀河の活動エネルギーをまかなう「巨大ブラックホール」誕生に対する新理論モデルを提案しました。理研情報基盤研究部の戎崎俊一基盤研究部長、東京大学大学院理学研究科の牧野淳一郎助教授、京都大学理学部の鶴剛助教授らによる共同研究チーム※による成果です。
共同研究チームは、今まで得られた観測事実などの研究結果に基づき、超高速専用計算機による重力多体シミュレーションで理論的研究を進めました。その結果、爆発的星形成で生まれた星団の中で「中質量ブラックホール」が誕生し、それらが星団に抱かれつつ銀河中心へ落下し、互いに合体することで巨大ブラックホールへと成長することを突き止めました。このシナリオは、銀河の形成進化や活動銀河核の形成までにおよぶ宇宙全体の進化の歴史に新た知見を与えるものであり、今までの定説を書き換える可能性を秘めています。
本研究成果は10月4日から姫路市で開かれる「日本天文学会」秋季年会において特別セッションが組まれ、発表されます。
※戎崎俊一(理化学研究所)、牧野淳一郎(東京大学)、鶴剛(京都大学)、川辺良平(国立天文台)、松下聡樹(ハーバード・スミソニアン天体物理学研究センター)、松本浩典(大阪大学/マサチューセッツ工科大学)、船渡陽子(東京大学)、舞原俊憲(京都大学)、原島隆(ミノルタ)、岩室史英(京都大学)、サイモン・ポルトギース・ツワート(マサチューセッツ工科大学)、スティーブ・マクミラン(ドレクセル大学)、ピート・ハット(プリンストン高等研究所)
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