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原子核は、陽子と中性子からできており、陽子数と中性子数はほぼ同数であれば自然界に安定に存在できます。しかし、その数のバランスが崩れた原子核、つまり不安定核(RadioIsotope)は安定には存在できず、ある寿命をもって電子線や陽電子線を放出し、より安定な原子核へ遷移していきます。原子核物理学研究の一つの命題である「中性子と陽子の数のバランスはどこまで崩しても、原子核として存在しうるか」という問いに対しては、研究者らは実験データによる明確な回答をいまだ得ていません。理論的に不安定核は、約6,000〜8,000種程度の存在が予測されていますが、実験的に存在が確認されているものはその約半数以下の2,500種程度にしか過ぎません。その様な状況で陽子数1、中性子数4という極めて中性子過剰である原子核“5H”の探索は、原子核の存在限界を理解するうえで重要であり、40年来数、多くの試み(実験)がなされてきたが、はっきりとその存在を表すデータは存在していませんでした。
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