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理化学研究所(小林俊一理事長)は、米国・ワシントン大学と共同で、世界で初めて7回膜貫通型レセプターであるG-タンパク質共役受容体、ウシ・ロドプシンの結晶構造解析に成功しました。当研究所の播磨研究所構造生物物理研究室の宮野雅司主任研究員らは、兵庫県播磨科学公園都市内にある大型放射光施設「SPring-8」の理研ビームラインI(BL45XU)を用いて立体構造を決定しました。同ビームラインは、新規タンパク立体構造を効率的に解くためのMAD法に最適化したもので、結晶の再現性が悪い条件下でも、ただ一つの結晶から構造決定ができます。ロドプシンは、視覚組織である目の網膜にある視物質です。今回の構造決定によって、ロドプシンの視覚に関する機能と構造の関係を明快に説明できるようになったばかりでなく、科学的にも応用上も最も重要なG-タンパク質共役受容体ファミリーの基本構造を明らかにしました。
本成果は、米国・科学雑誌「Science」の8月4日号に掲載されます。
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