Press Release 理化学研究所
平成11年4月28日
理研シンボルマーク・ロゴタイプの制作について
プレス発表情報一覧



 理化学研究所(理事長:小林俊一)は、基礎科学から応用に至る総合的な研究所として業務を続けてきましたが、大正6年に財団法人理化学研究所として創設して以来、シンボルになるマークがありませんでした。そのため、さらなる業務の高揚を図り、また、多くの人がイメージしやすく、親しまれる理研を目指して、統一的な理研のシンボルマーク・ロゴタイプを制作いたしました。



<経 緯>

理化学研究所(理研)は大正6年に財団法人理化学研究所として創設され、その後株式会社科学研究所時代を経て、昭和33年に科学技術庁の特殊法人となり現在に至っています。

平成10年度は、理研が特殊法人として設立されてから40周年にあたり、その記念行事の一環として理研のシンボルマーク・ロゴタイプを制作することになりました。所内外から公募を行ったところ、39人、135点の応募がありました。

応募のあった作品のうち、数点の入選作品のアイディアをもとに新たなシンボルマーク・ロゴタイプ案を武蔵野美術大学の勝井三雄教授に提案していただき、最終的に理研で選考・決定したものです。


(問い合わせ先)
理化学研究所 広報室 吉垣
Tel:048-467-9272
Fax:048-462-4715
E-mail:koho@postman.riken.go.jp
ホームページ:http://www.riken.go.jp/KOHO/Press.html

デザイナーによる制作意図

理研シンボルマーク・ロゴタイプの制作

― デザインコンセプト・意図 ―

勝井 三雄

 シンボルマークのデザインは、RIKENのRの持っている柔らかい曲線の特性を活かして独自の個性豊かな極めて象徴的なものをねらい、人々がシンボルマークを見たときに、自由なイメージで可能性を感じさせられるものとした。形態としては、カーブを基調とし、ダイナミズムのある理研をアピールさせるような新しい理研をイメージできるものをねらった。
 また、このデザインには、理研の英語名であるTHE INSTITUTE OF PHYSICAL AND CHEMICAL RESEARCH(RIKEN)の“P.C.R”の三字を忍ばせることで形づくりとしている。この三つの総合形態から、生命の誕生・成長・再生、電子イオンの軌跡、ニューロンやシナプスの活動等を連想させる。
 ロゴタイプのデザインは、シンボルマークと共に使用することが多いと考え、シンボルマークの相性のよいデザインを心掛けた。太い縦線を強調すること、また、文字要素の数が多いので、極力省略した緻密な構造美を考え、力強く太いロゴとシンボルマークとの対照がうまくマッチすることをねらった。
 色については、基礎科学研究を象徴する英知の色「青」と、生命・自然を表す「緑」で、人間の知性と感性との共生を願望している。


デザイナー略歴

勝井 三雄

1931年 東京都生まれ
東京都渋谷区西原3-48-9
株式会社勝井デザイン事務所
TEL:03-5478-7681 FAX:03-5478-8722
E-mail:kdo-001@fd.catv.ne.jp
グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学主任教授

1955年 東京教育大学卒業
1956年 株式会社味の素入社
1961年 フリー

【主な受賞】
1958年日宣美賞、65年毎日産業デザイン賞。72年講談社出版文化賞、東京ADC会員賞。ブルノブックデザインビエンナーレ72年金賞、90年グランプリ。80年ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ銀賞。85年世界で最も美しい本展銅賞。87年ラハチポスタービエンナーレ最高賞。90年メキシコポスタービエンナーレグランプリ。93年芸術選奨文部大臣賞。94年日本宣伝賞山名賞、ワルシャワポスタービエンナーレ金賞。95年94年度毎日デザイン賞、NY ADC金賞、東京ADC原弘賞。96年勝見勝賞、紫緩褒章。

【主な展覧会】
1977年勝井三雄展「鎮ざされた形態」。CG展「APE CALL FROM TOKYO」90年NY、91年LA、92年東京。93年勝井三雄展「光の国」。94年ブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレ招待出品。96年ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ招待出品。

【主な編著作】
講談社 「百科事典のアートディレクション」(グラフィックデザイン誌)(1975年)
講談社 「世界のグラフィックデザイン」第6巻エディトリアルデザイン(1979年)
大修館 「筋肉はエンジンである」(1988年)
講談社 「現代グラフィックデザイン体系」CG編(1989年)
平凡社 「現代デザイン事典」

JAGDA理事、東京ADC、NY ADC、AGI会員。