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カート狂の“古屋杯”顛末記

写真1 本選バトル

写真1:本選バトル


写真2 表彰式

写真2:表彰式 左から鈴木清美さん(筑波研究所研究推進部 2012年3月退所)、磯村史嘉 係員(筑波研究所研究推進部)、筆者、只野奈美 課員(人事部人事課)、古屋輝夫 理事、木川隆則 副領域長(横浜研究所生命分子システム基盤研究領域)、中山陽右(ようすけ)係員(横浜研究所研究推進部)

私の趣味は、モータースポーツ。観るのではなく走る方です。週末は、筑波サーキットや富士スピードウェイに走りに行きます。サーキットなら、一般公道では許されない、車の性能を極限まで引き出した走行が可能です。

理研での業務は、事務業務効率化に向けたコンピュータシステムの開発です。主に上流工程(企画)を中心に担当していますが、プログラムを書くこともあります。日々の業務でストレス(いや、疲れかも)もたまりますが、サーキットで走るとたちまち解消します。唯一の難点は、車両の整備費用が相応に掛かってしまうこと。そこであまりお金を掛けずに、もっと手軽に楽しめるモータースポーツはないものかと思案し、目を付けたのがレーシングカートでした。遊園地のゴーカートを、よりエキサイティングにしたものといえばよいでしょうか。レーシングカートは着座位置がとても低く、体感速度は実速度よりも速く感じます。時速50〜60kmくらいで走ると、時速100kmくらいの体感速度になります。

あるとき、仕事仲間に「カート大会をやろうよ」と声を掛けてみたところ、車好きな人が結構いることが分かりました。古屋輝夫 理事をはじめ、腕に覚えがある人たちが参加してくれました(皆さん若かりしころはやんちゃだったのかも?)。開催するからには、トロフィーがあった方が盛り上がります。そこで“古屋杯”と命名し、2010年9月5日に第1回を、同年10月17日に第2回を、そして昨年9月25日に第3回を埼玉県羽生市にあるカート専用サーキットで開催することにしました。いくら車好きとはいえ要職にある方が多いので、各自の予定と週間天気予報とをにらめっこしながら日程を調整しました。ちなみに古屋理事は、ご家族の冷たい視線を振り切っての参加だったとか。

さぁ、古屋杯のスタートです! レースは「練習走行(5分間)」→「予選(10分間)」→「本選(15周)」と進行します。専用タイヤを装着したレーシングカートの横G(横加速度)は強烈で、ハンドルを握る腕が悲鳴を上げます。この横Gに慣れていないと、練習走行だけでギブアップしてしまうこともあります。予選は、本選の並び順を決めるための大切な戦いです。一般的には、予選のラップタイムが一番速い選手が、本選でポールポジション(最前列)を確保します。これと逆の並びでスタートする方式をリバースグリッドといい、一番遅い選手が最前列、一番速い選手が最後列になります。幹事の気分で、古屋杯の本選はリバースグリッドになりました。

そして、予選を勝ち抜いた選手6名が、本選の15周を走りました(写真1)。ここのコースはコーナーが多く、1周走る間に右に左にと何度もハンドルを切らなければなりません。練習、予選と走行した後なので、どの選手の腕もパンパンです。第3回の本線の結果は、3位が古屋 理事、2位が筑波研究所 研究推進部の磯村史嘉(ふみよし) 係員、そして幸運にも優勝は私でした(写真2)。スケジュール調整は大変でしたが、参加者のスカッとした笑顔を見ていると、また開催しようという気持ちになります。初心者でも気軽に参加できる“コッソリ練習会”も企画したいと思っています。時速100kmの体感速度を味わってみたい方、遠慮なく声を掛けてください。