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ガンマ線バーストの正体に迫る 中央研究所 宇宙の1点から突然、強烈なガンマ線※1がやってきて、数秒から数分で消えてしまう。これが、正体不明の天体現象ガンマ線バーストである。「私たちは、HETE(ヘティ)-2でガンマ線バーストの正体に迫ろうとしています」と宇宙放射線研究室を率いる牧島一夫主任研究員は語る。HETE-2(High Energy Transient Explorer:高エネルギートランジェント天体探査衛星・第2号機)は、理研が米仏との国際協力で開発し、2000年に打ち上げ、運用している衛星である。「これまで、ガンマ線バーストの発生から位置情報の配信まで数時間かかっていました。HETE-2は、それを最短10秒で行う。発生直後の様子を観測できるようになり、大きな成果を生み出しています」。正体不明の天体現象に挑むHETE-2の活躍を紹介しよう。 ●
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HETE-2が即時位置通報を行った4回のガンマ線バーストのうち、3つで対応天体が見つかっている。即時位置通報が、いかに重要であるかが証明されたことになる。
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脂質から細胞の機能メカニズムを解明する フロンティア研究システム 生体超分子システム研究グループ 私たちの体を作る物質で、水、タンパク質の次に多いのが脂質である。脂質には、エネルギー源となる脂肪や、細胞膜などの生体膜の主成分であるリン脂質が含まれる。このリン脂質をはじめ脂質は数千種類にも上るが、人工的に膜を再現するなら、たった1種類の脂質でも可能である。では生体膜にはなぜ数千種類もの脂質が必要なのか? 「生体膜ではさまざまな種類の脂質が集まって、それぞれドメイン(領域)を作り、細胞の機能に重要な役割を果たしていることが分かってきました。しかし今まで脂質ドメインを直接見る方法がありませんでした」と語る小林俊秀チームリーダーらは、細胞膜においてスフィンゴ脂質が作る脂質ドメインである「脂質ラフト」を直接とらえることに初めて成功した。スフィンゴ脂質機能研究チームでは、生体膜を作る脂質の組成や動態を調べることにより、細胞のさまざまな機能メカニズムを解明しようとしている。 ●
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細胞のカルシウム振動を引き起こす IP3受容体の3次元結晶構造を解明 (2002年11月18日、文部科学省においてプレスリリース) 当研究所と科学技術振興事業団は、生命現象に必須で、細胞内カルシウム振動を引き起こす原因分子であるイノシトール三リン酸(IP3)受容体のIP3結合部位の結晶化に成功し、その立体構造を世界で初めて解明した。理研脳科学総合研究センター(BSI)発生神経生物研究チームの御子柴克彦チームリーダー、BSI分子神経形成研究チームの古市貞一チームリーダー、東京大学医学研究所の道川貴章助手およびトロント大学(カナダ)の伊倉光彦教授らの研究グループによる成果。IP3受容体は、細胞内にあるカルシウムの袋から、カルシウムを放出する際に“栓”の役割をする重要なチャネル分子。研究グループでは、大型放射光施設SPring-8を用いた3次元X線結晶解析によって得られたIP3結合部位の立体構造から、IP3を認識する分子機構を明らかにした。IP3は、細胞内のあらゆる機能を調節する重要分子であり、IP3の認識メカニズムの解明により、細胞機能を調節する薬の開発につながるものと期待される。 ● ● ● |
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当研究所は、マウスの完全長cDNA※1 60,770クローンの塩基配列および機能アノテーション(機能注釈)情報を公開した。これは、現在までに人類が取得している遺伝子の約9割に当たり、1つの生物種のトランスクリプトーム※2データとしては世界最大、最高品質のもの。さらに、遺伝子としては認知されていなかった部分が、実際には遺伝子として転写されていることを初めて科学的に実証した。理研横浜研究所ゲノム科学総合研究センター遺伝子構造・機能研究グループ(林 ●
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平成15年度予算について
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当研究所の本年度予算の概況についてお知らせします。本年度予算の大きな柱は、「特殊法人等整理合理化計画」を踏まえ、事業の見直し・重点化を図った上で、10月の独立行政法人への移行に向けて、新たな研究開発体制を整備していくことにあります。具体的には、全所的な観点から経営を強化するため、理事長裁量権を強め、理事長主導による機動的な試験研究を実施するとともに、研究戦略を検討するための委員会を設置します。さらに、優秀な任期制研究員に対して終身雇用への機会を与える「テニュア研究員制度」を国内の研究機関に先駆けて導入し、研究者のキャリアパスの多様化を図ります。 |
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平成15年度の組織改編について
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当研究所の本年度の組織改編についてお知らせします。まず、監査体制の強化を図るため監査室を新設します。また、人事部および施設部は、企画業務と管理業務とを明確にするため、それぞれ「人事企画課」と「人事管理課」、「施設企画課」と「施設業務課」に改組します。定員は、独立行政法人の業務管理体制の整備などに見合った組織の強化を図るため39名増員し、692名(役員を含む)となります。
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「第16回 理化学研究所と企業の懇親会」が開かれる
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16回目に当たる今回は、当研究所から谷畑勇夫主任研究員(中央研究所RIビーム科学研究室)および谷口克(まさる)センター長(横浜研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター)が講演。谷畑主任研究員は、「核反応で私たちはつくられた―短寿命の原子核と元素合成―」と題して、RIビームを用いた原子核研究の意義を紹介しました。また谷口センター長は、「免疫の戦略―分子からシステムへ―」をテーマに、免疫研究の重要性を説きました。 講演会後に行われた懇親会では、渡海紀三朗文部科学副大臣、有馬朗人参議院議員らが出席し、お祝いの言葉を述べました。会場の一角には、理研の研究成果や理研ベンチャーを紹介する26の展示コーナーが設けられ、研究者と熱心に質疑応答する参加者の姿が多く見られました。なお当日は402名の参加者がありました。 |
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レスキューIDCがグッドデザイン賞を受賞
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平成15年度一般公開のお知らせ
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科学技術週間<2003年4月14日(月)〜20日(日) 標語「ふしぎがいっぱい ゆめいっぱい みんなかがくで あそぼうよ」>の行事として、当研究所では下記の日程で一般公開を行います。 |
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なぜ、研究所なのですか?Why a research institute? |
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理研脳科学総合研究センター(BSI)で働き始めて2年と少し経過した。この間、私は大学院でビジネスについて学んできた。しかし、私が初めて出会う人とBSIについて話をすると、次のような内容になる。 Aさん:それで、どこで働いているのですか? 筆者:理化学研究所の脳科学総合研究センターです。 Aさん:脳?(一瞬、戸惑ったような顔をして頭を指さしながら聞き返す) 筆者:ええ。国がサポートして脳科学の基礎研究をしています。 Aさん:そうですか、あなたは研究者ですね!(「わかった!」という顔をする) 筆者:いいえ、実は脳科学研究推進部というところで働いています。 Aさん:そうですか……。(再び戸惑いながら話題を変えようとする) ●
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ビジネスとサイエンスの新しい対話を始めるために、すべての組織は3つのコア・アイデアの上に成り立っていることを、われわれは理解する必要があると思う。その3つのアイデアとは、1)潜在的な利益を引き出すことができる、2)そうした利益を引き出すための最良の方法を追求することができる、3)必要性をレベル分けすることができる、ということである。言い換えれば、すべての組織は、「何をするのか(production / 生産性)」、「どのようにすべきか(strategy / 戦略性)」、「何が重要なのか(vision / ビジョン)」をはっきりと理解しなければならない。確かに、組織、つまり組織の中で働くすべての人々は、これらのコア・アイデアのもとで機能している。しかし、各人が組織の成功(ビジョン)につながっていると感じ、各人がそのために最適な解決策を追求するために挑戦し(戦略性)、彼らがなすべきことと全体の構想をどのように合わせていくかを正確に理解した(生産性)ときこそ、組織(研究所)のシナジー(synergy / 共働)が可能になるのだと思う。● どの組織の中にもシナジーへの可能性が存在する。ビジネスとサイエンスの間により良い橋を架けるための新しい対話が可能であることに気付けば、私たちが思っている以上に、科学における新時代のシナジーを導く可能性が広がるのかもしれない。 脳科学研究推進部●Samuel Frentzel - Beyme(サミュエル フレンツェル-バイム) |
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