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| 研究最前線 ―精神疾患の原因遺伝子を探る― | ||
| SPOT NEWS ―原因酵素“βセクレターゼ”は糖鎖の合成を調節していた― ―HETE-2の位置情報による即時追観測で得られた初めての成果― | ||
| 記念史料室から ―写真工業の発展と尾形輝太郎の足跡― | ||
| TOPICS | ||
| 原酒 | ||
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核スピンで見通す物質の姿 応用原子核物理研究室 主任研究員 旭 耕一郎 2004年半ばには、多種多様な不安定核の生成を可能にするRIBF(Radioactive Ion Beam Factory)が理研・和光本所内に完成し、運転を開始する。その最大限の利用を目指し、応用原子核物理研究室では核スピンを対象としたさまざまな実験方法を開発し、成果を上げつつある。「核スピンを飼いならし、これを使って物質についてのさまざまな情報を手に入れ、科学の基を築いていくのが私たちの目的です」と語る同研究室の旭 耕一郎主任研究員。どのように核スピンを飼育し、利用しているのか、その様子を探ってみよう。 ● ● ● ● ● ●
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統合失調症と気分障害 精神疾患の原因遺伝子を探る BSI 分子精神科学研究チーム チームリーダー 吉川武男 物理や化学、遺伝子工学といった分野のパイオニアとして知られる理研で、いま「心の科学」の研究も進められている。「心の風邪」と呼ばれるほど発症者の多いうつ病をはじめ、躁うつ病、統合失調症(旧来の精神分裂病)、「パニック障害」とも呼ばれる不安障害など、精神疾患は多くの患者やその家族を悩ませ、社会的にも注目されているが、原因の究明はまだまだ進んでいない。その理由のひとつは、症状を客観化する手段がないことだ。理研脳科学総合研究センター(BSI)の分子精神科学研究チームでは、吉川武男チームリーダーを中心に、こうした精神疾患を客観化するために遺伝子に注目した新しい試みが進められている。 ● ●
こうしたアプローチは統合失調症以外の精神疾患にも有効なようだ。例えば不安障害。過換気症候群や閉所恐怖症などいろいろな名称で呼ばれていた症状が、現在は、不安障害ないしパニック障害という言葉でまとめられている。この不安障害にも遺伝子が関わっているのではないかということで、機能的な候補遺伝子解析が行われている。 ここでもさまざまな家系を調べてみたところ、4塩基の繰り返し配列がプロモーター領域に複雑に集合していることがわかってきた。その繰り返し部分の全体の長さを調べると、ショート、ミディアム、ロングの3つのカテゴリーに分かれる(図2)。そして、不安障害を持つ人は、ミディアムのカテゴリーに含まれる人が非常に多いことがわかってきた。統合失調症と同様、DNA中のある繰り返しが病気に関係していると考えられる例である。
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アルツハイマー病の原因となる 酵素の働きを新たに発見 原因酵素“βセクレターゼ”は糖鎖の合成を調節していた (2001年11月20日、文部科学省においてプレスリリース) 当研究所は、アルツハイマー病発症の原因となる酵素の新たな働きを発見した。理研フロンティア研究システム糖鎖機能研究チームの橋本康弘チームリーダー、北爪(川口)しのぶ研究員および理研脳科学総合研究センター神経蛋白制御研究チームの西道隆臣チームリーダーらによる研究成果。アルツハイマー病は、脳内にベーターアミロイド(Aβ)と呼ばれる物質が蓄積して引き起こされると考えられ、Aβの産生は、アミロイド前駆体タンパク質がβセクレターゼ(BACE1)という酵素で切断され開始される。研究グループでは、BACE1がAβを作り出す作用だけでなく、細胞上にあって細胞同士のコミュニケーションを仲介する情報分子である糖鎖の合成を調節していることを世界で初めて見出した。現在、アルツハイマー病を克服するため、BACE1の働きを抑える薬物を開発し、Aβの蓄積を低下させる研究が精力的に行われている。本研究によってBACE1を阻害する薬物は、同時に高次機能に関わる糖鎖をも阻害することが示唆され、その結果生じる副作用を予測することが可能となった。また、その副作用に対する対策を講じることで、より人体に害の少ない薬の開発につながることが期待される。 ● ● ● ●
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HETE-2により捕らえられた ガンマ線バーストに残光を発見 HETE-2の位置情報による即時追観測で得られた初めての成果 (2001年11月30日、文部科学省においてプレスリリース) 当研究所で開発した観測装置を積み、日米仏三国の国際協力※によって打ち上げられたHETE-2(High Energy Transient Explorer:高エネルギートランジェント天体探査衛星・第2号機)は、“とかげ座”で起こったガンマ線バーストを捕らえ、発生位置を決定した。この位置情報に基づいて米国の研究チームが可視および電波望遠鏡で観測した結果、それぞれの波長域において残光天体があることを発見した。HETE-2のもたらした位置情報によって得られた初めての研究成果。わが国では、理研宇宙放射線研究室が中心となり本プロジェクトに参加している。HETE-2によるバーストの位置情報は、インターネットを通じて全世界に伝えられ、地上からの即時追観測に役立てられており、謎につつまれたガンマ線バーストの起源解明に迫れるものと期待されている。 ● ● ● ●
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一生涯を捧げた研究者 写真工業の発展と尾形輝太郎の足跡 写真は、カメラの進歩とともにフィルム(感光材料)の改良によって大いに発展してきた。フィルムレスのデジタルカメラが幅を利かすようになった今日でも、いまだフィルムの能力を凌駕(りょうが)するにはいたっていない。このフィルムの改良に生涯を捧げた一人の研究者がいた。尾形輝太郎(てるたろう)(主任研究員)、フィルムが色を感じるために不可欠な“感光色素”に関するさまざま業績をあげ、わが国の写真工業の礎(いしずえ)を築いた人物だ。記念史料室に残されている史料などをもとに、尾形の足跡をたどりたい(敬称略)。 ● ● ● ● ● ● | |
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理研バイオリソースセンター | ||
理研バイオリソースセンター(BRC:センター長・森脇和郎、リソース基盤開発部長・小幡裕一)は、2001年4月より、実験動物、実験植物、細胞材料、 遺伝子材料などの収集・保存・提供事業および技術開発事業に関する、本格的な活動を行っています。今回、BRCの発足を記念して11月20日、 「理研バイオリソースセンター公開シンポジウム」を開催し、あわせてバイオリソース棟を公開しました。シンポジウムでは森脇センター長をはじめ、 小原雄治国立遺伝学研究所教授、山村研一熊本大学教授が講演。総合科学技術会議の井村裕夫議員、(財)癌研究会癌化学療法センターの 菅野晴夫所長のほか各界の研究者ら200名あまりが参加し、バイオリソースを話題に交流を深めました。 [ 目次へ ] | ||
「ロボフェスタ神奈川2001」に出展 | ||
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尾身科学技術政策担当大臣、 | ||
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理研植物科学研究センター | ||
理研植物科学研究センター(PSC)は11月26日から2日間、東京大学弥生講堂(東京都文京区)でシンポジウム「Plant Morphogenesis(植物の形態形成機構の解明におけるホットな研究成果について)」を開催しました。本シンポジウムは、PSCと国内外の研究者交流のために開催しているもので、今年で2回目となります。国内外の著名な植物学者が講演し、PSCからは岡田清孝GD※1(遺伝子機能研究グループ)、福田裕穂GD(形態形成研究グループ)が成果を発表しました。 [ 目次へ ] | ||
![]() プレス発表について思うこと |
脳科学総合研究センター
運動系神経変性研究チーム チームリーダー●高橋良輔 |
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