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分子イメージング科学分野の教育・研究で、連携・協力を図る

-岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科と理化学研究所が、協定を締結-

平成22年1月8日
国立大学法人 岐阜大学
独立行政法人 理化学研究所
◇ポイント◇
  • 両者の間で人材育成、人材交流、研究交流を促進する
  • 分子イメージングによるイノベーションの創出や国際的な人材の育成などを目指す
  • 将来的には、岐阜大学と理化学研究所との包括協定を目指す

国立大学法人岐阜大学(森秀樹学長、以下「岐阜大学」)大学院連合創薬医療情報研究科(北出幸夫研究科長、以下「研究科」)と独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長、以下「理研」)は、研究科の教育研究活動の一層の充実を図るとともに、相互の研究交流を促進し、その成果を学術及び科学技術の発展に資することを目的に、「国立大学法人岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科と独立行政法人理化学研究所との教育研究に係る連携・協力に関する協定書」を締結します。

この協定をもとに、研究科と理研神戸研究所分子イメージング科学研究センター(以下「理研CMIS」)が協力を開始し、分子イメージング科学研究によるイノベーションの創出、国際的に活躍できる人材の育成、人材交流を目指します。

2010年1月12日(火)13時00分より、岐阜市の岐阜大学で、岐阜大学 北出研究科長、理研 土肥理事が出席し、協定の調印式を行います。

  1. 協定締結に至った経緯

    岐阜大学は、「学び、究め、貢献する大学」として、高度な研究と教育を推進し、優れた人材を社会に輩出するため色々の施策を展開しています。特に研究科では、核酸・ペプチド・糖のケミカルバイオロジーを基盤とした創薬分子イメージング研究、分子プローブの合成と機能評価に関する研究、難治感染症に対する新規治療薬開発のためのイメージング研究などの研究及び教育を推進しています。

    一方、理研は、物理学、化学、医学、生物学、工学などの広範な科学・技術分野において、基礎から応用に至る研究を実施する日本で唯一の自然科学の総合研究所として、わが国の研究基盤形成、国際的にも研究水準の向上に貢献しています。

    また、理研CMISは、文部科学省「社会のニーズを踏まえたライフサイエンス分野の研究開発−分子イメージング研究プログラム−」の創薬候補物質探索拠点を担う「分子イメージング研究プログラム」として2005年7月に発足し、2007年度より神戸研究所に研究拠点を集約し、さらに研究の推進を図るため、2008年10月に「分子イメージング科学研究センター」となりました。

    分子イメージング科学研究は、化学研究・ライフサイエンス研究・物理/工学研究・コンピューターサイエンス・医学/薬学研究の融合により成し遂げられるものであり、分子論的研究と統合システム的研究、基礎基盤研究と臨床研究の間の橋渡しを行う重要な研究であると位置づけられます。特に、昨今の創薬パラダイムの大きな変換潮流の中で、分子イメージング科学研究は、“Evidence-based Medicine”(科学的根拠に基づく医療)を推進するための中核研究になります。

    「イメージング」という言葉は、画像を意味することが多いですが、決して定性的なものでなく、標的分子を機能している生体まるごとの中で定量的に追跡していく高度な技術です。その高度さゆえに、これまで創成してきた多くの追跡技術を革新していく要素が随所に存在します。また、薬剤分子の標的到達性や血液中のみならず臓器/細胞中も含めた薬物動態には小動物とヒトとの間に大きな種差がみられることから、ヒトにおける真の薬物動態を追跡するための直接的研究を、早い段階で安全に適用することが望まれます。これらの2つの理由により、分子イメージング科学研究には、多数の研究領域の研究者の真の意味での融合体制が必須であり、このような新融合研究領域を担っていく人材の育成も非常に重要となります。

    研究科と理研CMISの両者は、これまでにも、それぞれの知見を用いた共同研究を展開してきており、この度、分子イメージング研究に関する学生の育成に対しても合意に至りました。

    今回の協定は、研究科の教育研究活動の一層の充実を図るとともに,相互の研究交流を促進し、分子イメージング科学研究を推進し、その成果を学術及び科学技術の発展に資することを目的としています。

    将来的には、研究科のみならず、応用生物科学研究科、医学系研究科、工学研究科、先端創薬研究センターとも包括的な協定を締結して連携・共同研究を展開していき、5〜10年後には、PET診断や創薬の治験を行う「岐阜大学PET治験センター」の設置を目指します。

  2. 教育研究に係る連携・協力の概要
    (1)人材育成

    ・研究科大学院生が、理研の研究者による授業・研究指導を受けることにより、国際的に通用する研究者を輩出する。

    (2)研究交流

    ・研究科は、医学系研究科、工学研究科、岐阜薬科大学等のさまざまな分野で構成される連合大学院であり、附属大学病院での治験も可能な環境にある。その特徴を生かし、理研との共同研究・研究交流を促進することにより、研究の相乗効果を図る。

  3. 開催概要

    「国立大学法人岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科と独立行政法人理化学研究所との教育研究に係る連携・協力に関する協定書」調印式の開催について

    (1)開催日時

    2010年1月12日(火) 13:00〜13:30

    (2)会場

    岐阜大学連合創薬医療情報研究科会議室(岐阜薬科大学新棟8階)
    (岐阜市岐阜大学西1丁目25番地4)

    (3)式次第

    開式(13:00)
    協定書調印(サイン):岐阜大学連合創薬医療情報研究科長北出 幸夫
    理化学研究所理事土肥 義治

    (4)出席予定者

    < 岐阜大学 >
    連合創薬医療情報研究科長 北出 幸夫
    研究科長補佐 赤尾 幸博
    創薬科学専攻長 木内 一壽
    医療情報学専攻長 紀ノ定 保臣
    企画部長 横山 正樹
    < 理研 >
    理事 土肥 義治
    分子イメージング科学研究センター 副センター長 鈴木 正昭
    神戸研究所副所長 田中 正朗

(問い合わせ先)
国立大学法人岐阜大学工学部連合創薬係
係長 阪野 秀和
Tel: 058-230-7602 / Fax: 058-230-7604
(報道担当)
国立大学法人岐阜大学総務部総務課 広報室
Tel: 058-293-2009 / Fax: 058-293-2021
独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp
1月12日 調印式の様子