2008年5月12日に、中国・四川省で発生した大地震は、8万人を超える犠牲者を出し、周辺地域に多大な被害を与えました。理研は、中国科学院やその傘下の研究所、あるいは中国蘭州生物製品研究所などの研究機関や、北京大学、上海交通大学などの大学との間で長年の研究協力関係があることから、地震後直ちに、中国・科学技術部(省)・万 鋼(ワン・ガン)大臣、中国科学院・路 甬祥(ル・ヨンシアン)院長宛てにお見舞いの書簡を発出するとともに、理研に在籍する中国人研究者らが中心となって義援金活動を行い、在東京中国大使館に義援金の贈呈も行いました。
理研は、研究開発を推進する機関として、被災者の所属する大学や研究機関に対して、お見舞いを述べるだけでなく、被災者への適切な支援を行うために、地震被災者(関係大学院生)を理研に招き、研究活動継続の機会を提供することとしました。四川省からの学生受入という支援は、既に、米国、香港の大学など海外でも進められています。
理研は、中国事務所準備室を通じて、2008年8月に中国科学技術部、教育部(省)、および中国科学院国際合作局と協議し、さらに9月中旬に被災現地(四川省・成都)の四川大学および西南交通大学を訪問して、地震被災関係大学院生の受入れ提案を行ってきました。この結果、10月中旬に四川大学、西南交通大および中国科学院から希望する候補者があり、11月中旬に11名(四川大学3名、西南交通大3名、中国科学院5名)の受入研究室が決定しました。具体的には、和光研究所の基幹研究所で6名、同仁科加速器研究センターで3名、横浜研究所の植物科学研究センターで2名を受け入れることとしました。
その後、中国側での派遣手続きが完了し、2009年1月7日(水)に11名の大学院生を迎えることとなりました。3月27日まで約3カ月間、11名の大学院生は、研究実習をそれぞれの研究所で行います。理研は、関係大学院生に、構内・外住宅の提供と旅費・滞在費の支給を行います。大学院生の受け入れを記念して、1月7日(水)に、理研和光研究所で受入歓迎式典を開催します。
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