| ※1 |
テトラサイクリン |
| 抗生物質の1種。薬剤として利用する場合は、細菌のリボソームに結合してタンパク質の合成、すなわち遺伝子の発現を阻害する。この働きを利用し、遺伝子発現のOn/Offを自在に誘導するのがTetテクノロジーである。 |
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| ※2 |
トランスジェニックマウス |
| 遺伝子操作により、外来遺伝子を導入したマウスの総称。一般的には、外来遺伝子を付加的に過剰発現させるトランスジェニックマウスや、特定の遺伝子を人工的に破壊したノックアウトマウスなどがある。 |
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| ※3 |
ジャクソン研究所(TJL) |
| 1929年に設立された、世界で最も歴史が古くかつ最大規模のマウスリソース機関。代表的な近交系マウスから遺伝子操作系統まで、4,000系統以上のマウスを世界中に向けて提供している。 |
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| ※4 |
欧州マウスミュータントアーカイブ(EMMA) |
| 欧州7カ国の10研究機関からなるマウスリソース機関連合。1,000系統以上のマウスを収集・保存し、世界中に向けて提供している。なお、EMMAとはThe European Mouse Mutant Archiveの略称である。
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| ※5 |
IMSR |
| 理研BRCやTJL、EMMAなど、世界各国の中核的なマウスリソース機関は、国際連盟Federation of International Mouse Resources(FIMRe)による連携を行っている。その連携の1つが、世界の研究者が誰でも利用できるマウス系統に関する共通のデータベースIMSR(International Mouse Strain Resources)である。IMSRにより、どのマウスがどのFIMRe参画機関によって提供されているかを検索することができる。
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| ※6 |
ナショナルバイオリソースプロジェクト |
| ライフサイエンス研究の基礎・基盤となるバイオリソース(動物、植物等)について収集・保存・提供を行うとともに、バイオリソースの質の向上を目指し、保存技術の開発、ゲノム等解析によるバイオリソースの付加価値向上により時代の要請に応えたバイオリソースの整備を行う、文部科学省が展開する国家プロジェクト。2002〜2006年の第1期が終了し、現在、2007〜2011年度の第2期にあたる。
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系統名 (理研BRC登録No.) |
特性 |
寄託者 (敬称略) |
TRE-GFP-Tg (J Strain) (RBRC00873)
TRE-GFP-Tg (O Strain) (RBRC00874) |
C57BL/6-Tg(TRE-GFP)J.テトラサイクリン依存性プロモーター下でCyclin D1とGFP遺伝子を発現。D型cyclinの生理学的、病理学的機能解析に有用。 |
理化学研究所・中村幸夫 |
Transgenic mouse, PTR-H (RBRC01385) |
B6;FVB-Tg(PTR)H.テトラサイクリン依存性プロモーター下でTGF-β2型受容体遺伝子とGFP遺伝子を発現。がんの進展や血管形成の研究に有用。 |
Otago大学・小石恭子 |
TOAM8G mice (RBRC01395) |
C57BL/6-Tg(AML1-MTG8)1.TetR-transactivatorの発現によりAML1-MTG8キメラ遺伝子を発現し、白血病を発症。白血病発症メカニズムの研究に有用。 |
埼玉県立がんセンター研究所・赤木究 |
PGC7 KO (RBRC01494) |
B6;129S2-Dppa3tm1.母性効果遺伝子であるPGC7遺伝子プロモーターによりreverseテトラサイクリントランスアクチベーター(rtTA)を発現。エピジェネティックな遺伝子発現制御機構の解明に有用。 |
大阪大学・中村肇伸 |
CaM-Cre 1 mice (RBRC01508) CaM-Cre 5 mice (RBRC01509) |
C57BL/6-Tg(Camk2a-cre)1Tyag.前脳特異的プロモーター(CaMKIIα)下でcre遺伝子を発現する。脳・神経機能の研究に有用。 |
生理学研究所・池中一裕 |
GluRδ2-tTA mouse (RBRC01655) |
C57BL/6N-Grid2tm1(tTA)Mim.グルタミン酸受容体GluRδ2サブユニットプロモーターによりテトラサイクリントランスアクチベーター(tTA)を発現。脳・神経機能の研究に有用。 |
東京大学・三品昌美 |
B6.Cg-Pax1tm1(LHED)Jtak (RBRC01953) |
Sleeping Beautyトランスポゾンシステムに基づくLocal Hopping Enhancer Detection(LHED)ベクターをPax1遺伝子座の50kb上流のゲノム領域に相同組換えによりノックインしたマウス。発生・分化の研究に有用。 |
大阪大学・竹田潤二 |
B6.Cg-Blmtm2Jtak (RBRC01957) |
Gene targetingによってBloom遺伝子を改変し、テトラサイクリンシステムによるBloom遺伝子発現調節が可能。Blm遺伝子が欠失した細胞ではヘテロ接合の変異細胞が有糸分裂する際、ホモ接合の変異娘細胞が生じ易くなり、ヘテロ接合性の喪失率が著しく高くなる。Sc rtTS(single-chain reverse tetracycline-controlled trans-silencer)を用いることによりleakyな発現減少が可能。 |
大阪大学・竹田潤二 |
129-Blmtm1Jtak (RBRC01959)
B6;129-Blmtm1Jtak (RBRC01960)
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Gene targetingによってBloom遺伝子を改変し、テトラサイクリンシステムによるBloom遺伝子発現調節が可能。Blm遺伝子が欠失した細胞ではヘテロ接合の変異細胞が有糸分裂する際、ホモ接合の変異娘細胞が生じ易くなり、ヘテロ接合性の喪失率が著しく高くなる。 |
大阪大学・竹田潤二 |
Plexin-A4 KO (RBRC02099) |
B6.Cg-Plxna4tm1Hfu.Plxna4遺伝子のノックアウトマウス。ホモマウスは神経系を始め多くの組織、器官の発生異常あり。かなりの数が胎仔期・生後発育期に死亡。 |
名古屋大学・藤澤肇 |
| C57BL/6Cr-Tg(tetO-APTTC)1Yoko(RBRC02188) |
アルカリフォスファターゼ染色により可視化される逆行性シナプス間トレーサーがテトラサイクリン依存性プロモーターにより発現調節されたマウス。脳・神経機能の解析に有用。 |
京都大学・横井峰人 |
| C57BL/6Cr-Tg(Pcdh21-cre)Byoko(RBRC02189) |
Pcdh21遺伝子の発現調節領域を用いて、主嗅球および副嗅球の投射神経細胞であるmitral/tufted cellに選択的にCreリコンビナーゼを発現。脳・神経機能の解析に有用。 |
京都大学・横井峰人 |
| C57BL/6Cr-Tg(tetO-spH)Cyoko(RBRC02291) |
テトラサイクリン依存性プロモーターによる発現調節を受け,神経細胞軸索終末が緑蛍光にて可視化可能。脳・神経機能の解析に有用。 |
京都大学・横井峰人 |
| B6.129-Pde10a2tm1(tTA)Yok(RBRC02317) |
線条体投射神経に選択的に発現するPde10a2遺伝子座にtTAがノックインされ、Pde10a2遺伝子が破壊されたマウス。ホモ接合体マウスはPde10a2遺伝子の欠損マウスとして、またヘテロ接合体は線条体投射神経選択的な発現ツールマウスとして利用可能。 |
京都大学・横井峰人 |
| C57BL/6-Tg(bitetO-GFP)Byoko(RBRC02340) |
テトラサイクリン依存性プロモーターによる発現調節を受け、細胞全体が緑色蛍光にて可視化可能。脳・神経機能の解析に有用。 |
京都大学・横井峰人 |
C57BL/6J-Tg(TRE-OAMB)19Lnt
(RBRC02756)
C57BL/6J-Tg(TRE-OAMB)99Lnt
(RBRC02757)
C57BL/6J-Tg(TRE-OAMB)126Lnt
(RBRC02758)
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テトラサイクリン依存性プロモーター下でOAMB(Drosophila octopamine receptor in mushroom bodies)遺伝子を発現。OAMBは哺乳動物には存在しない神経伝達物質オクトパミンに対する受容体で、細胞内カルシウムおよびcAMPの上昇を引き起こすことが知られている。 |
東京薬科大学・宮川博義 |