| ※1 |
NMR(核磁気共鳴) |
| 原子核には核スピンがあり、これがゼロではない水素や炭素原子は強い磁場の中に置かれると、2つのエネルギー状態に分かれる。このエネルギー差に相当する電磁波を当てると、共鳴現象が起きて電磁波を吸収。その振動数は、原子核の種類と磁場の強さで決まり、原子核の周りの電子の状態に影響されるため、周辺の電子の分布や原子の結合状態を知る手がかりとなる。NMRは分子構造の決定手段として利用でき、近年ではコンピューターを利用したMRI(磁気共鳴造影法)として、病気の診断に役立っている。 |
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| ※2 |
NMR立体構造解析パイプライン |
| タンパク質のNMR解析適合性の判定、安定同位体標識試料の調製、多次元NMRデータの測定、これに基づくタンパク質の立体構造の決定などを一貫して実施する施設。2005年には、NMRによるヒト、マウスのタンパク質の立体構造決定において、PDB(Protein Data Bank:世界的なタンパク質立体構造データベース)登録の70%にあたる375構造を決定した実績がある(世界全体では536構造)。 |
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| ※3 |
先端研究施設共用イノベーション創出事業 |
2007年度から文部科学省が新たに開始した事業で、大学、独立行政法人などの研究機関が有する先端的な研究施設・機器について、国の経費支援により産業界利用または産学官の共同研究による広範な分野における幅広い利用を促進し、イノベーションにつながる成果を創出していくことを目的としている。
理研では、理研が保有するNMR施設を対象とした、「NMR立体構造解析パイプラインの共用化によるイノベーションの創出」について本事業の採択を受けている。なお、同じく採択を受けた公立大学法人横浜市立大学の「超高磁場超高感度NMR装置利用による化合物のスクリーニング」とは、課題公募、選定、成果発表などについて連携して事業を実施している。
(横浜市立大学の本事業関連ホームページ)
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| ※4 |
NMR課題選定委員会 |
| 理研NMR施設利用に提案された公募課題の評価・選定を行うため理研内に設置した委員会で、NMR利用研究につき専門知識を有する理研内外の有識者およびNMR施設に関して責任を有する理研内の者14名で構成する。メンバーは次表のとおり。
NMR課題選定委員会メンバー(◎印は委員長)
| 氏名 |
所属 |
| ◎阿久津秀雄 |
大阪大学蛋白質研究所招へい教授 |
| 上村大輔 |
慶応義塾大学理工学部生命情報学科教授 |
| 大島泰郎 |
共和化工(株)環境微生物学研究所長 |
| 小林祐次 |
大阪薬科大学創薬基盤科学研究室客員教授 |
| 齋藤公児 |
新日本製鐵(株)環境・プロセス研究開発センター製銑研究開発部 主幹研究員 |
| 鈴木榮一郎 |
味の素(株)理事・ライフサイエンス研究所グループ長 |
| 内藤晶 |
横浜国立大学大学院工学研究院教授 |
| 西島和三 |
持田製薬(株) 医薬開発本部主事 |
| 西村善文 |
横浜市立大学大学院国際総合科学研究科教授 |
| 船橋英夫 |
理化学研究所横浜研究所副所長 |
| 篠崎一雄 |
理化学研究所横浜研究所植物科学研究センター長 |
| 伊藤幸成 |
理化学研究所基幹研究所伊藤細胞制御化学研究室 主任研究員 |
| 横山茂之 |
理化学研究所横浜研究所生命分子システム基盤研究領域 領域長 |
| 木川隆則 |
理化学研究所横浜研究所生命分子システム基盤研究領域 副領域長 |
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