|
独立行政法人理化学研究所(以下、理研、本所:埼玉県和光市、理事長:野依良治)とトヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:渡辺捷昭)、株式会社豊田中央研究所(本社:愛知県長久手町、所長:石川宣勝)、株式会社コンポン研究所(本社:愛知県名古屋市、所長:中西清)は、11月1日に理研脳科学総合研究センター(RIKEN Brain ScienceInstitute:理研BSI、甘利俊一センター長)内に「理研BSI−トヨタ連携センター」を開設し、このほど共同研究に着手しました。
理研およびトヨタ系各社は、脳の機構の解明による新たな技術の実現を通して、共に社会に貢献するとの考えのもと、両者の協働による相乗効果をもって「こころ・知能・機械系における脳科学と技術の統合」を目指していきます。
具体的には、事故の原因究明、機械と人との親和性向上、身体やこころの健康および脳との関係等の解明に向けて、各社協力のもと「ニューロドライビング」、「ニューロロボティクス」、「脳と健康」、の3つの研究領域に取り組んでいきます。
| 1. |
背 景 |
人間の脳は長い時を経た生物の進化の究極の産物であり、現代技術を越える様々な機能を備えています。その機構の解明を通した新しい技術の実現は、我々の生活に大きな価値と恩恵をもたらすと考えられます。
理研BSIは脳科学の国際中核研究拠点を目指し、最先端の基礎研究に戦略的に取り組んでいます。研究成果を社会に還元していくことは、我が国の脳科学の中核的機関としての使命の一つです。一方、トヨタ自動車は先端的ものづくり企業を目指し、車を通じて人と社会の連携を進めています。そこで理研およびトヨタ系各社は、「こころ・知能・機械系における脳科学と技術の統合」を目指し、それぞれのポテンシャルを活かし、両者の協働により相乗効果に基づいたイノベーションのための拠点を構築することとしました。
|
| 2. |
「理研BSI−トヨタ連携センター」の概要 |
| (1) |
組織名 |
理研BSI−トヨタ連携センター
(略称:BTCC/RIKEN BSI-TOYOTA Collaboration Center)
連携センター長:木村英紀
〔理研フロンティア研究システム バイオ・ミメティックコントロール
センター 生物制御研究チーム チームリーダー(東京大学名誉教授)〕
|
|
| (2) |
所在地 |
理研脳科学総合研究センター(埼玉県和光市広沢2番1号)内
組織の一部を、理研バイオミメティックコントロールセンター
(愛知県名古屋市守山区下志段味穴ケ洞2271番地130)内に置く。
|
|
| (3) |
業務内容 |
|
「ニューロドライビング」領域
交通事故ゼロに向けた、運転を行う際の認知・判断・操作の脳内メカニズムの解明。
「ニューロロボティクス」領域
人と機械の共生に向けた、人間の脳が持つ賢さから、脳型情報処理のしくみの解明。
「脳と健康」領域
心身の健康促進に向けた、脳神経系などの身体メカニズムの解明。
 |
※ | 上記は20年先までを視野に入れた目標であり、連携センターで新規テーマの創出、評価、改廃等を行うことにより、段階的に目標の達成を目指します。 |
 |
|
| (お問い合わせ先) |
|
独立行政法人理化学研究所 |
| 脳科学研究推進部 岸本 充(きしもと みつる) |
|
| Tel | : |
048-467-9654 |
/ |
Fax | : |
048-462-4914 |
|
|
| (報道担当) |
|
独立行政法人理化学研究所 広報室 |
|
|
|
| トヨタ自動車株式会社 広報部 |
|
| Tel | : |
03-3817-9111〜6(東京)、0565-23-3510〜5(豊田)、 052-552-0601〜3(名古屋) |
|
|
| 株式会社豊田中央研究所 知的財産部 知財渉外・広報室 |
|
|
|
| 株式会社コンポン研究所 研究企画部 |
|
|
<ご参考1> 各社概要
| (1) |
独立行政法人理化学研究所 |
独立行政法人理化学研究所は、科学技術(人文科学のみに係るものを除く)に関する試験及び研究などの業務を総合的に行うことにより、科学技術の水準の向上を図ることを目的とし、日本で唯一の自然科学の総合研究所として物理学、工学、化学、生物学、医科学などにおよぶ広い分野で研究を進めています。研究成果を社会に普及させるため、大学や企業との連携による共同研究、受託研究等を実施しているほか、知的財産権の産業界への技術移転を積極的に進めています。
具体的な取り組みについては、http://www.riken.jp
|
|
| (2) |
トヨタ自動車株式会社 |
トヨタ自動車株式会社は、“自動車をとおして豊かな社会づくり”をめざし、クリーンで安全なクルマづくり、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組んでいます。
具体的な取り組みについては、http://www.toyota.co.jp
|
|
| (3) |
株式会社豊田中央研究所 |
| 株式会社豊田中央研究所は、トヨタグループにおける技術の基礎を担うことを目的として、1960年に設立されました。エネルギ・環境、安全などの新技術を研究開発する自動車研究所として省資源・省エネルギ、環境保全、快適性・安全性の向上、高度情報化等の課題に応えるべく、様々な分野において研究活動を行っています。トヨタグループをはじめ、世界の他の企業・研究機関とも連携を図り、科学技術の発展に寄与しています。
|
|
| (4) |
株式会社コンポン研究所 |
| 株式会社コンポン研究所は、人類の持続的発展を目指す、根本に立ち戻る、自然・社会・人文科学を総合する研究を目的として、1996年に設立されました。トヨタグループの「何を研究するべきかを探求する」研究所として、人類のための研究を行っていく役割を担っています。
|
<ご参考2> 産業界との連携センター制度について
| 理研は、研究成果を陸上競技の「バトン」に例え、企業と互いに併走し、バトンを渡す「バトンゾーン」を念頭に置き、獲得したさまざまな研究成果を着実に社会へ手渡し還元する新しい制度づくりを、イノベーション戦略として位置づけています。「産業界との連携センター制度」はその柱となる制度で、企業からの提案を基に、理研の各センター内に「連携センター」を設置し、中・長期的な課題を実施する産業界との包括的な連携の場を提供するため、2007年2月に新しく整備した制度です。当制度は、これまで理研が実施してきた、企業が主体に具体的な研究目標を設定する「産業界との融合的連携研究プログラム」などの制度とは異なり、中・長期スパンで目標設定を行えることや、企業名を冠することができる点が特徴となっています。この取り組みにより理研は、産業界との連携をさらに発展させ、理研と企業が共同で新分野を切り開く研究領域を育成し、理研と企業双方の文化を吸収した人材の育成を目指すなど、着実かつ独自の「バトンゾーン」を築いて行きます。
|
 |
| 〔これまでに設立した連携センター〕 |
| 連携センター名 |
開設日 |
設置センター等 |
連携 センター長 |
| 理研BSI−オリンパス連携センター |
2007年6月1日 |
脳科学総合研究センター |
板倉智敏 |
理研―東海ゴム人間共存ロボット 連携センター |
2007年8月1日 |
フロンティア研究システム |
細江繁幸 |
| 理研BSI−トヨタ連携センター |
2007年11月1日 |
脳科学総合研究センター |
木村英紀 |
|
|