お知らせ 独立行政法人 理化学研究所
文部科学省リーディングプロジェクト
「個人の遺伝情報に応じた医療の実現プロジェクト」における 疾患関連遺伝子研究課題公募の選考結果について

- 新規2課題「ネフローゼ症候群」「不整脈(心房細動)」が採択 -
平成18年10月27日
 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)遺伝子多型研究センター(中村祐輔センター長)は、バイオバンク・ジャパン(東京大学医科学研究所)に収集されたサンプルを利用して、一塩基多型(SNP)と薬剤の効果、副作用などの関係や、病気との関係を調べるため、新たに東京大学医学部付属病院の「ネフローゼ症候群」と東京医科歯科大学難治疾患研究所の「不整脈(心房細動)」2課題を疾患関連遺伝子研究課題に追加することを決めました。理研は、オーダーメイド医療実現のための基盤を構築する文部科学省の「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」を推進し、バイオバンク・ジャパンに収集した疾患について疾患関連遺伝子研究を実施しています。今回、対象疾患についての専門的知識および研究実績を有する研究実施機関を募集するため、本年7月に公募を実施しました。この度、外部有識者を含む委員により構成された課題選考委員会の審査を経て、今年度から実施する課題として2課題を採択しました。


1. 概要
 本プロジェクトでは、協力医療機関からバイオバンク・ジャパンに収集されたサンプル(DNA)のSNP解析を理研遺伝子多型研究センターが実施し、その情報を基に、各疾患についての専門的知識および研究実績を有する研究機関が疾患関連遺伝子研究を実施しています(図参照)。今回は、昨年度から研究を開始している12課題(表参照)に加え、今年度から新たに開始する疾患関連遺伝子研究課題の公募を実施し、3件の申請課題について外部有識者を含む委員で構成される課題選考委員会での審査(書面・ヒアリング)を行い、採択課題を決定しました。


2. 採択課題
(敬称略)
機関 申請者 対象疾患
東京大学医学部附属病院 野入 英世 ネフローゼ症候群
東京医科歯科大学難治疾患研究所 古川 哲史 不整脈(心房細動)


3. 研究の概要
 それぞれの疾患の発症メカニズムの解明を目指し、ゲノムワイドのSNP解析情報を基にして疾患関連遺伝子の探索や機能解析研究を実施します。


4. 研究の開始
 今回採択された2機関は10月27日に文部科学省と研究委託契約を締結し、研究を開始する予定です。


5. 課題選考委員会名簿
  猪子 英俊 教授(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学)
  笹月 健彦 総長(国立国際医療センター)
徳永 勝士 教授(東京大学大学院医学系研究科)
  廣橋 説雄 所長(国立がんセンター研究所)
  宮野 悟 教授(東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター)
  鎌谷 直之 グループディレクター(理化学研究所遺伝子多型研究センター)
  田中 敏博 グループディレクター(理化学研究所遺伝子多型研究センター)
(○:主査)


(問い合わせ先)

独立行政法人理化学研究所
  横浜研究所 研究推進部 企画課
仙波 秀志、下埜 靖

Tel : 045-503-9337 / Fax : 045-503-9113

(報道担当)

独立行政法人理化学研究所 広報室

Tel : 048-467-9271 / Fax : 048-462-4715

 


図:本プロジェクトにおける疾患関連遺伝子研究の実施体制図


機関 研究主任者 対象疾患
東海大学 井ノ上 逸朗 脳動脈瘤
国立がんセンター研究所 吉田 輝彦 胃癌
福岡大学 白澤 専二 バセドウ病
九州大学 清原 裕 脳梗塞
東北大学 豊岡 照彦 心不全
京都大学 松田 文彦 花粉症
大阪大学 荻原 俊男 閉塞性動脈硬化症
日本医科大学 工藤 翔二 肺気腫
東京都老人医療センター 井藤 英喜 骨粗鬆症
癌研究会癌研究所 三木 義男 乳癌
大阪府立成人病センター 今岡 真義 肺癌
日本大学 森山 光彦 肝硬変
(敬称略)
表:昨年度から開始している疾患関連遺伝子研究12課題

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