プレスリリース 独立行政法人 理化学研究所
第1回アジア・パシフィック連携シンポジウム
「ナノサイエンスとフロンティアマテリアル」開催のお知らせ

- アジア発の最先端分野の研究システムを問う -
平成18年1月31日
 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)のフロンティア研究システム(玉尾皓平システム長)は、アジア諸国との新しい国際連携研究システムを推進する目的で、「第1回ナノサイエンスとフロンティアマテリアルに関するアジア・パシフックシンポジウム」を開催します。
 1986年に発足した理研フロンティア研究システムは、未分野で新しい研究の領域の芽を育てるなど、最先端の研究に挑み続けるとともに早くから日本における科学技術研究の国際化の経験を積み重ねて、今年設立から20周年を迎えました。その間、欧米諸国から研究者や指導者を招聘し、欧米の研究スタイルを導入する形の国際化を進めて来ましたが、この数年来、アジア諸国の科学技術の進展もあり、米国や欧州の研究体制に並ぶ、日本やアジアの文化や研究スタイルに立脚したアジア発の国際化への展開の重要性を実感してきました。
 こうしたことから今回のアジア連携を目指した初めてのシンポジウムでは、アジア諸国の科学技術の現状をディスカションするだけではなく、少子化、理科離れ、労働人口の減少、アジア諸国の優秀な学生や研究者の欧米への流出、などの問題を意識して、日本のみならずアジアのポテンシャルを引き出す新しい連携研究ネットワークの構築と「アジアの将来に貢献協調するフロンティア研究スタイル」、「輸入的国際化からアジア的国際化へ」のディスカッションを行います。
 講演は、日本から3名、韓国から3名、さらに、中国、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストラリアからも代表者各1名が参加します。また、韓国からは20名以上の関係参加者が予定されています。
 2月3日(金)9:00〜17:00のディスカッションを公開いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。なお、シンポジウムは英語(日本語同時通訳なし)で行います。


1. 開催の趣旨
 韓国、中国などアジア諸国との連携研究を通じて異分野を融合させ、新しい融合領域を創成することは、ナノテクノロジー、ナノバイオテクノロジー分野の今後の展開を考える上で極めて重要となっています。隣国の韓国では、ハンヤン大学(HYU)をナノテクノロジー、ナノバイオテクノロジー分野のアジアの研究拠点に位置づけて、内外の研究機関とのジョイントプログラムを実施する計画を推進し、連携強化に力を注いでいます。すでに、韓国内の主要な研究機関であるソウル大学(SNU)、ポハン工科大学(POSTECH)、韓国化学研究所(KRICT)、などがそのプログラムに参加する予定です。理研の和光研究所でも、ハンヤン大学と覚書(Letter of Intent)を締結し、連携の可能性について調査研究を行い、共催シンポジウムの開催、研究者や学生の交流などを展開しています。
今回のシンポジウムは、こうした状況の中で2国間に止まらず、理研と研究協力実績のある中国、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストラリアなど、アジア諸国のキーパーソンが一同に介し、ナノテクの最前線、連携の可能性、人材育成などについて議論をします。


2. 開催情報
第1回アジア・パシフィック連携シンポジウム
  「ナノサイエンスとフロンティアマテリアル」
日 時 2006年2月3日午前9時〜午後5時
場 所 ホテルメトロポリタン(3階 光)
(東京都豊島区西池袋1丁目6番1号 電話:09-3980-1111)
主 催 独立行政法人 理化学研究所 フロンティア研究システム
言 語 英語(日本語同時通訳なし)
参加費 無料
申込み 事前に下記連絡先に申し込み頂きたく思いますが、当日、直接会場でも受付を行います。座席の関係上100名を超えますとお断りをする場合もあります。


3. プログラム
9:00 開会の挨拶
 茅 幸二(理研和光研究所/中央研究所所長)
◎「ナノサイエンス&フロンティアマテリアル」
9:15〜9:45 「フロンティア研究システムにおけるナノマテリアル研究とアジア・パシフィック連携ネットワークの試み」
原 正彦(理研フロンティア研究システム局所時空間機能研究チームリーダー)
9:45〜10:15 「韓国連携研究機関におけるナノサイエンスとナノテクノロジーの研究概要」
ヘイワン・リー(ハンヤン大学教授, 韓国)
10:15 休 憩
◎「ナノサイエンス&表面界面科学」
10:30〜11:00 「単一分子化学」
 川合 真紀(理研川合表面化学研究室主任研究員)
11:00〜11:30 「単一分子とナノ粒子の電子構造と伝搬特性」
 ジアングオ・ホウ(中国科学技術大学副学長, 中国)
11:30〜12:00 「走査型トンネル顕微鏡の究極の機能とは何か?」
 ヤン・クック(ソウル国立大学教授, 韓国)
12:00〜12:30 「ナノワイヤーにおけるバリスティック、拡散、ポーラロン伝導 -多探針走査型トンネル顕微鏡による観察-」
 青野 正和(物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所所長)
12:30 昼 食
◎ナノサイエンス&プロジェクト研究
14:00〜14:30 「ナノメータースケールおける相互作用、そして海を渡るスケールまで」
 ロジャー・ホーン (南オーストラリア大学副理事, 豪州)
14:30〜15:00 「カーボンナノチューブ/酸化シリコンを用いたバイオケミカルセンサー/アクチュエータ1チップシステム」
 ヤン・ジュン・パーク(ソウル国立大学教授, 韓国)
15:00 休 憩
15:15〜15:45 「ナノ構造における、サイズ、シェイプ、点欠陥の安定性への影響」
 インショウ・ファング(中央研究院特別研究員, 台湾)
15:45〜16:15 「シンガポールにおける弾道電子放射顕微鏡とナノサイエンスプログラム」
 ナタラジャン・チャンドラゼカール(シンガポール国立大学助教授, シンガポール)
16:15〜16:45 「磁性酸化物とフォトニック構造に関する研究とナノサイエンス研究への期待」
 メイ・オン・チャー(バンダン技術研究所教授, インドネシア)
16:45 閉会の言葉
 土肥 義治(理研理事)


(問い合わせ先)

独立行政法人理化学研究所フロンティア研究システム
 原 正彦 チームリーダー

Tel: 048-467-9600 / Fax: 048-462-4630

(報道担当)

独立行政法人理化学研究所 広報室

Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp
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