十倉好紀領域長と相田卓三グループディレクターが第52回藤原賞を受賞決定
十倉好紀 領域長(基幹研究所物質機能創成研究領域)と相田卓三 グループディレクター(基幹研究所機能性ソフトマテリアル研究グループ)が、第52
回藤原賞を受賞することが決定しました。
十倉好紀 領域長は「物質中の巨大な電気磁気応答の創成」の業績で、相田卓三 グループディレクターは「『次元・階層構造』の精密設計による革新的
高分子物質の創成」の業績で、それぞれ受賞しました。
この賞は、科学技術の発展に卓越した貢献をした日本国籍を持つ功労者に対して、年2件贈呈されます。授賞式は6月17日に都内で行われました。
十倉好紀 領域長
相田卓三 グループディレクター
参考
藤原科学財団
- 十倉好紀 領域長の研究内容
-
『理研ニュース』2010年10月号(研究最前線)
持続可能な社会を築くイノベーション“4”を目指す
- 相田卓三 グループディレクターの研究内容
-
『理研ニュース』2009年6月号(研究最前線)
「情報を取捨選択できる新しい物質をつくる」
受賞者のコメント
- 十倉好紀 領域長
-
このたびは、藤原賞を授与されたことを光栄に思いますとともに、今までの共同研究者および研究を支えてくださった多くの方に感謝したいと思い
ます。物質の中には多数の電子が働いており、これらは集団となって電子の結晶や液体や液晶のような特有の「相」を形成しております。これらの電子の相
が互いに競合して転換する寸前のところでは、巨大な電磁気応答が存在し、これは種々の電子機能、エネルギー機能に繋がります。この研究を評価していた
だいた今回の受賞を励みとして、新しい物質、革新的な物性機能を求めた研究に今後とも邁進したいと念じております。
- 相田卓三 グループディレクター
-
このたび栄えある賞をいただくことができ、大変光栄に存じます。今回の受賞は、小職が独立した研究者として活動を始めたころから手がけていま
す高分子材料を中心とする機能性ソフトマテリアルの創成に関してご高配を賜った結果だと理解しています。たとえば筋肉などの複雑な動きを実現する組織
は均一ではなく、次元性や階層性といった構造要素が、分子レベルからナノスケールを経由して巨視的スケールに至るまで精緻にデザインされている必要が
あります。そのような「不均一性のデザイン」には、従来の熱平衡化学の原則から発想的に脱却し、巨大分子間に働く非平衡の相互作用を駆使する必要があ
ります。分子科学の挑戦ともいえるこの難解な課題に臨み、はからずもいくつかの新発見ができたことの裏には、これまで一緒に研究をして下さった多くの
仲間の情熱があります。ここにあらためて御礼申し上げますとともに、今現在、新しい研究環境を与えて下さっています理化学研究所に感謝の意を表したい
と存じます。
贈呈式(平成23年6月17日開催)