6月25日(金)、和光キャンパスの鈴木梅太郎記念ホールで「社会知創成記念講演会」を開催しました。社会知創成記念講演会は、昨年10月開催の第1回講演会に引き続き、今回で2回目となります。
今回は、理研ベンチャーとして初の上場を果たした株式会社カイオム・バイオサイエンスを取り上げ、「株式会社カイオム・バイオサイエンス、バイオベンチャー上場への道のり」と題した講演会を行いました。
はじめに、株式会社カイオム・バイオサイエンスの藤原正明代表取締役社長に、「カイオム・バイオサイエンスの歩み」と題して、同社のこれまでのあゆみや、昨年12月20日の東京証券取引所マザーズ市場での株式公開について、ご講演いただきました。
続いて、株式会社カイオム・バイオサイエンスの事業の核となる技術であるADLibRシステムを発明した太田邦史 東京大学大学院総合文化研究科教授(理化学研究所 客員主幹研究員)に、「ADLibRシステムの発明」と題して、理化学研究所時代の研究生活や、ADLibRシステムの技術の概要、発明の誕生から実用化に至るまでのあゆみなどについて、ご講演いただきました。
さらに、医療分野に特化した独立系ベンチャーキャピタルで、株式会社カイオム・バイオサイエンスの創業時からの出資者である株式会社ファストトラックイニシアティブの芦田耕一 取締役パートナーに、「日本のバイオベンチャーの試練と挑戦」と題して、日本のバイオベンチャー業界の現状や、日本のバイオベンチャーの抱える課題、カイオム・バイオサイエンスの成功の要因について、ご講演いただきました。
講演の後は、質疑応答の時間が設けられました。
来場者からは、「大変興味深い講演であった」、「バイオベンチャー成功の秘訣が理解できた」、「ベンチャーとアカデミアとキャピタルの組み合わせが良かった」、「ADLibRシステムの有用性を改めて認識した」、「理研のイノベーションに期待する」などの声が聞かれました
本講演会には、所外から製薬企業や金融機関の方々など73名、理研所内41名、合計114名の方の参加がありました。たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。
理化学研究所 社会知創成事業では、今後も、理研と産業界との連携をテーマとした講演会・セミナー等を開催してまいります。
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