外部連携

イオンビーム照射技術を用いた臨床使用可能な人工硬膜、動脈瘤治療用材料の研究 (理研No: 8954、9718)

発明者

鈴木 嘉昭(基幹研究所 先端技術基板部門)

キーワード

医療用高分子材料、硬膜補修剤、脳動脈瘤治療用材料、イオンビーム

本技術の特徴

医療用高分子材料 (ePTFE) にイオンビーム照射することで髄液漏れを防止する硬膜補修材、破裂を確実に防止する脳動脈瘤治療用材料を開発し、100 例以上の研究的臨床試験に成功しました。

イオンビームを高分子材料に照射すると、アモルファス・カーボンを形成し、これを細胞が認識して接着することで組織適合性が格段に向上します。本発明者らは、この現象を利用してイオンビームを照射した医療用ePTFE材料を開発しました。本材料を生体外組織適合性実験、物性評価、100匹を超える動物実験によって硬膜補修材、動脈瘤治療用材料として評価し、脳髄液の漏れ防止、動脈瘤の破裂防止効果を確認しました。

さらに、本材料を東京女子医大脳神経外科にて経鼻的下垂体腫瘍摘出手術および未破裂脳動脈瘤、破裂動脈瘤の治療で100例以上に使用し、術後髄液漏および動脈瘤の破裂をほぼ完全に防ぐことができました。

イオンビーム照射技術を用いた臨床使用可能な人工硬膜、動脈瘤治療用材料の研究

(文献情報)

  1. 特開2002-315821(特願2001-124294;細胞接着性を有する人工硬膜およびその製造方法)
  2. 特許4445697(生体組織接着剤と親和性を有する生体修復材料)

(2012年10月掲載)