短鎖RNAを用いた細胞内ビルドアップ型siRNA戦略(理研No: 23725 )
発明者
阿部洋、伊藤嘉浩、丸山豪斗(基幹研)
キーワード
siRNA、短鎖RNA、細胞内ビルドアップ
従来の問題点
- 近年、siRNAを医薬品として応用するため研究開発が進められているが、細胞膜透過性が低いことから標的細胞への導入効率の向上が求められていた。
- siRNAを医薬品として利用するにあたり、その分子の性質上、免疫応答を賦活化するといった副作用が現れることが懸念されていた。
技術の概要
下記の図に示すように、
「siRNAのsense鎖とanti sense鎖をそれぞれ2本のRNAに短鎖化して細胞内に取り込ませる。それぞれのRNAが、細胞内に取り込まれたのちにsiRNAをビルドアップして機能を発揮する」
という、siRNAの新戦略を構築した。
- RNAを短鎖化したため、細胞膜透過性が向上した。
- 加えて、免疫応答を低下させることができた。
以上、新規の細胞内ビルドアップ型siRNA戦略により、従来の問題点を改善することができた。
図 細胞内におけるビルドアップ型のsiRNA構築
期待される展開
- 新規siRNA戦略の提供による核酸医薬の開発
- 核酸医薬としてのsiRNAの安全性向上
(2013年1月掲載)