保持温度を自由に選択できる新しいタイプの蓄熱材(理研No: 22346)
発明者
新髙誠司 (無機電子複雑系研究チーム、髙木磁性研究室)、宮野雅司 (宮野構造生物物理研究室)
髙木英典 (髙木磁性研究室、無機電子複雑系研究チーム)
キーワード
蓄熱材、蓄冷剤、潜熱型、保持温度の可変性、固相-固相相転移
本技術の特徴
- 蓄熱・蓄冷材とは
- 物質の大きな熱容量(温度のかわりにくさ)を利用して、接触する物の温度を一定に保つ材料
- 例:物を0℃に保つことのできる氷。
- 従来開発されてきた蓄熱材はすべて固液相転移時の転移エンタルピーを利用
- 従来の蓄熱材の問題点
- 液化や大きな体積変化による容器の制約
- 小さい熱伝導率による熱応答の悪さ
- 蓄熱材自体の分解
- 保持温度が物質固有の相転移温度に制限
- 開発した新しいタイプの蓄熱材
- 二酸化バナジウムに様々な金属元素を所定量付加した化合物を代表としたセラミックス
- 従来の蓄熱材にはない長所
- 「熱伝導率が高く、熱応答性がよい」
- 「液相にはならず常に固相状態で使用できるため、体積変化が小さく、容器の制約が小さい」
- 「半永久的に繰り返し使用することができる」
- 「保持温度を自由に選択することができる(一例として、-118℃~69℃)」
蓄熱材の温度保持テスト
(蓄熱材を冷凍庫(-18℃)から22℃の部屋に取り出した後の
蓄熱材の温度-時間曲線)
(文献情報)
- 特願2009-005644
(2012年10月掲載)